岩城 護
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概要
- 専門
- 音声情報処理,ディジタル信号処理,関数近似・補間理論
- 主な研究課題 (詳細)
- 音声信号処理のための波形解析理論とその実装に関して研究している。
現在、自然観測法理論による波形の瞬時解析、
ディジタルフィルタによる実装に興味がある。
- 論文 (詳細)
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論文 & レター
国際会議
研究会 & その他
- その他 (詳細)
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1996/12/24 改訂
研究項目
- 1. 波形の解析と認識に関する基礎的研究
-
飯島泰蔵教授によって独自の波形観測法として提唱された「自然観測法の理論」に基づいて、
波形の瞬時的解析法を研究する。
この理論は、波形が時々刻々と観測される様相から構築された。
この概念は離散時間波形に対しても適用され、
ディジタルコンピュータによる実装が可能となった。
波形の合成や認識のためのディジタルフィルタを開発し、
音声等の波形認識に係わる諸問題への応用を目指した基礎研究を実施する。
- 2. 声帯の振動における個人性の解析
-
音声波形には、音韻性の情報のみならず韻律性の情報も含まれており、
個人性、感情などを表すことができる。
特に、個人性は今後の音声処理高度化にとって必須である。
従来の個人性研究から、ピッチパターンや高域のスペクトル包絡の中に、
個人性に関する重要な情報の存在が確かめられているが、
それに対して声帯の振動がどのように影響しているのかを知ることは困難であった。
そこで、有効なピッチ抽出法を開発し、声帯の振動の様子を明らかにする。
ラリンゴグラフから得られるEGG波形をリファレンスとして、
または解析対象そのものとして用いる。
- 3. ディジタル信号処理のための信号の標本化法とその応用に関する研究
-
連続時間信号のディジタル処理には、信号の標本化が必要である。
不適切な標本化からは効果的なディジタル信号処理を期待できない。
本研究は、信号の生成過程から観測、標本化、
処理までの一連の過程を考慮することによって、
ディジタル信号処理のための信号の標本化法を提案し、
その応用を目指した基礎研究を実施する。
- 4. ディジタルフィルタの設計法と応用に関する研究
-
ディジタルフィルタの設計法は、
与えられたある最適規範に基づいて希望の特性を近似する関数(インパルス応答/伝達関数)を決定する問題の解法であると考えられる。
本研究は、minimax規範に基づく近似問題の解法であるRemez法について、
その数値解析、高速化及びフィルタ設計を行なう。
また、minimax規範に基づく振幅・位相特性の同時近似法を考察する。
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最近の論文からの抜粋
- 正規型自然観測法理論による単純類似度の多重化法 − 不特定話者の母音認識への応用 −,
電子情報通信学会論文誌(A), 1997(印刷中).
- 正規型自然観測変換における不確定性原理について,
電子情報通信学会論文誌(A), 1997(印刷中).
- 近接型自然観測変換における不確定性原理について,
電子情報通信学会論文誌(A), Vol.J79-A, No.11, 1996.
- 離散型自然観測法の導出原理についての考察,
電子情報通信学会論文誌(A), Vol.J79-A, No.11, 1996.
- Description of FIR digital filters in the form of parallel
connection of linear phase FIRs,
Electronics Letters, Vol.32, No.11, 1996.
- 離散時間波形に対する自然観測法について,
電子情報通信学会論文誌(A), Vol.J79-A, No.3, 1996.
- 自然観測法による母音合成法とその検討,
信学技報, SP95-142, 1996.
- 不特定話者母音の認識における類似度の多重化法,
信学技報, SP95-141, 1996.
- 有限和によって波形を再構成できる自然観測法理論
--- 正規型自然観測法理論の展開 ---,
電子情報通信学会論文誌(A), Vol.J79-A, No.1, 1996.
- 有限Dirichlet級数を用いた母音波形の構造解析,
日本音響学会聴覚研究会, H-94-42, 1994.
- Sampling theorem for spline signal space of arbitrary degree,
IEICE Trans. Fundamentals, Vol.E77-A, No.5, 1994.
- Polynomial interpolation for Remez exchange method,
Electronics Letters, Vol.28, No.20, 1992.
- 区分的多項式からなる信号空間における周期標本化双直交基底,
電子情報通信学会論文誌(A), Vol.J75-A, No.6, 1992.
その他.
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