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生体信号処理
心電図からは, ローパスフィルタを用いてカットオフ周波数30[Hz]で高周波雑音を除去し, RR間隔時系列を求めた.血圧もローパスフィルタを用いてカットオフ周波数30[Hz]で高周波雑音を除去した.その後,血圧振幅のピーク間での平均値を平均血圧とした.呼吸は移動平均フィルタを用いて,1000ポイントごとの平均を求め,3次スプライン補間を行った後,サンプリング周波数30[Hz]でリサンプリングすることで等間隔時系列とした.以上の生体信号それぞれに対して映像のフレームレートに合わせるため,3次スプライン補間の後,リサンプリング周波数30[Hz]にて等間隔時系列とした. |
RR間隔,平均血圧,呼吸の時系列に対して0.03〜2.0[Hz]の範囲で連続Wavelet変換(Mother WaveletにはGabor関数)を施し,自律神経関連成分として心拍変動の HF(0.15〜0.45[Hz])成分とLF(0.04〜0.15[Hz])成分を推定した.なお,随時,これ以外に呼吸の HF成分,血圧の LF成分も推定した.また,発汗は母指球と前腕部から計測した電圧の差分をとり,精神性発汗の発生位置の特定を行った.差分は精神性発汗が出ているときが正の値となるように計算した. |
映像の解析
動きベクトルの時間周波数構造に着目するため,GMVの各パラメータ(ズーム,パン,チルト)に対し,連続Wavelet解析(0.1-15[Hz],分割数31)を施した. |
画面の個々のセクションに見られる動きがどの程度GMVの影響を受けているのか,25セクションでのLMV(上下,左右)とGMV(ズーム,パン,チルト)との相関関数(区間長1 sec(30 point),シフト長1 point)を時系列として求め,相関係数の絶対値が 0.7 以上となった区間の出現パターンを調べた. |